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知っテミル

ソーシャルファームとは

社会福祉法人恩賜財団済生会 炭谷茂先生インタビュー 04

4. 特例子会社をソーシャルファームに?

■炭谷茂先生:
よく言われるのは「特例子会社はソーシャルファームですか?」と訊かれるんだけども、僕は、特例子会社の中にもソーシャルファーム的に運営するのは可能だと、僕はうまく利用することができると思っている。今の特例子会社をみると、やっぱり大企業の、特に名のある大企業、新聞社をはじめとしてね、名のある大企業が、いわば社会の体裁を整えるためにやっているものが多いのではないのかな、と思っています。しかし、あの制度自体は非常に上手く使えばですね、大企業の支援を頂けるわけですから、非常にやりやすいんですよね。だから今もっと、ソーシャルファームというのはちゃんとそこでできれば、経営的にも成り立っていくし、質もいい。そして、働いている職員も障碍者も働きやすいと。

そこに、特例子会社なんだけども住民も参加してもらう、というような運営というのは可能だと思うんですね。だから、そういう形でできれば特例子会社をソーシャルファームに変えていく、ということができるのではないかなと思います。

5. ソーシャルファームで働く全ての人がメンバー

それから、運営の中で重要なことは、障碍者だけだとか、社会的ハンディキャップを持っている人だけでやるのは、これはできないのでやめた方がいいと思いますよ。なかには(障碍者が)多い方がいいと言う人もいるかもしれませんが、そうするとやはり良い仕事ができないんですね。ある程度、健常者がそれをバックアップする体制がないとソーシャルファームは成功しない。これが重要なところだと思うんですよね。通常の人達も入ってもらってね、一緒にやるという方が、障碍者自身の社会参加、またはソーシャルインクルージョンだというふうに思うんですよね。

■船谷博生:
偏るというか、やっぱりその事業ごとに適性をみながら、適切な割合でやるのがいいですよね。別に、健常者が指示的な形で入らなくても、役割をきっちり分けていけば、必ずいい形に一緒に働くことができますよね。

■炭谷茂先生:
そうですね。そうするとね、僕は、(障碍者は)2000万人ぐらいの人がいますから、一つの市場をね、形成できるのではないかなと思っています。それで、ソーシャルファームで仮にクッキーを作っているというのは多いけど、その片方で農業として小麦を作っているところもあるんですよね。そうすると、ソーシャルファームの小麦を片方のソーシャルファームのクッキーに使ってもらうとかね、そうゆう交流ができるようになれば、非常にお互いに協力し合えるというように考えている。それは野菜でも同じですね。野菜を作ると、それを他の例えばソーシャルファームで漬物を作るとか加工するというところに出すとかね。こういう形で発展していかないかなと考えているんですけどね。