メニューへ移動します。
ページ本文へ

知っテミル

ソーシャルファームとは

社会福祉法人恩賜財団済生会 炭谷茂先生インタビュー 03

3. ソーシャルファームジャパン設立

■炭谷茂先生:
昨年の12月にソーシャルファームジャパンという組織を作って活動をしています。なぜソーシャルファームジャパンが必要になったかというと、ソーシャルファームは税金を当てにしない。かといって、ビジネスの世界で生きるのは大変難しいわけですよね。そこで、そこでは(ソーシャルファームジャパンでは)どういうふうにして商品を一般市場の中で勝負のできる商品やサービスを作ったらいいのかな、それから、どういうふうにして資金を用意したらいいのかな、どういうふうにして組織を作ったらいいのか、どういうふうに出来た商品をブランド化して売れるようにしたらいいのか、またそれを買ってくれる利用者をどのように見つけたらいいのか。それから資金源でいえば、どこをどういうふうにして、自分たちでのお金でやるのはなかなか難しい。そうなれば、何らかの方法でどこかから助成金をもってくる方法ってないのかな・・・と、そういうものを皆で一緒に考える場所として、ソーシャルファームジャパンというものを作ったわけです。

「ニッチな仕事 –すき間をみつける-」
まず、何といってもですね、商品とサービスの開発というのが必要だと思うんですね。これは、結局ですね、現在の日本の実情をみてですね、何が社会の要求に合っているのかなと考える。そして、大企業と勝負をしても負けるにきまっているわけですから、大企業がしないような仕事、いわゆるニッチな仕事、谷間に属する仕事を見つけて、そして、それが社会のニーズに合うようなものを発見していく、ということだと思うんですよね。まぁ、非常にこれから有望な分野として、私は「環境」と「福祉」があるんじゃないかなぁと思っています。

ソーシャルファームもですね、「環境」という面で取り組んでいるところが大変多いんですよね。世の中、ごみがいっぱいありますけれども、それはある意味でみれば資源なんですね。それを上手く取り込めば、必ずソーシャルファームの商売のためになるというふうに考えてもいいんじゃないかなと思います。例えば、神奈川県のある福祉の施設で古本の販売をしたり、東京の江東区で廃プラスチックをのリサイクルなどがありますね。全国いろいろなところで既に廃プラスチックのリサイクルについて障碍者が携わるということは、全国で10カ所程度もう既に始めていてですね、200人以上の障碍者がこういうものに携わっていらっしゃいますのでね。

それから福祉の面についてもですね、例えば高齢者向けのお弁当づくりとかですね、そういう面でもソーシャルファームとして活躍されている場所もありましてね、その他、農業とか林業とか酪農とかサービス業とかいろいろと考えられると思うんですよ。それはあくまで、特色のあるもの独自性のあるものを上手くやっていくということが重要だろうと思います。

「資金を集める」
それから、資金の面について言えば、これは誰でもやはりお金がかかるんでね、おそらく難しいところがあるんですけども、自分たちの理念さえしっかり持てばですね、支援してくれる人が出てくるんですね。これが大変、日本社会の温かいところだと思います。それから上手く探せばですね、ソーシャルファームというのは、税金をあてにはしないんだけども、税金などの支援があればそれはありがたいことなので、積極的に見つけていくというのは必要だと思うんですよね。例えば、都道府県の助成事業というのは必ずあります。それから、いろいろな民間の助成団体が支援をしてくれるのもありますから、そういうものを上手く活用していくことも、スムーズな出発には役に立つと思うんですよね。できれば、後で上手くいけば助成金をあてにしなくても十分に運営されていくようにしなくてはいけないと思います。

「ソーシャルファームという1つのブランド」
それから三番目にはマーケティングですけども、一つにはですね、ソーシャルファームのファンと言いますか、サポーターというものを広めていくということが必要じゃないかな、と。そのためには、ソーシャルファームのブランド化というものをしっかりと確立をすると。決して、高い製品がデザインや質が悪いものであってはいけない。これまでの障碍者の作ったもの、やはり、ややデザインとかですね、質の面では残念ながら劣っていた面があると思うんだけれども、ソーシャルファームではそういうものは許されないのではないのかなというように思います。