
このプロジェクトでは知的障碍者と健常者の隙間を埋めることに着目しながら、同時にまずは知的障碍者の就労環境の改善に取り組んでいきます。
障碍者の雇用施策に関しては欧米諸国の水準までは届いていませんが、法定雇用率という基準を柱にしてだいぶ改善されてきたといえます。しかし法定雇用率を満たすために雇用しようとする場合、知的障碍者の採用されるケースは企業が対応困難であったりするために多くはないと思います。そのような状況の中、知的障碍者は福祉的就労の場、いわゆる授産施設に働くことが多いといえます。
授産施設はメーカーではなく、福祉施設です。福祉施設はもともと労働を提供することを主とした目的としておらず、生活支援が主な目的であるため、メーカーが持つようなマーケティングや商品企画を専門に行う部署もなくマーケターもいません。そんな状況下、生活支援の専門職が商品を必死で考案しています。しかし、その状態は言い換えるとプロダクトアウトでしかなく、市場で求められたものを研究して制作されたものではないのです。そのため、「障碍者が作りました」を強みとして販売していることが多いのではないかと思います。しかし、障碍者のことが正しく理解されていない現状において、商品自体に力がなければ売れないか安売りするほかありません。それでは最低賃金は保障困難です。
これらのことを通して、次のことの実現を目指していきます。
■生産性のみで価値が測られることのないシステムを構築することにより、知的障碍者が最低賃金を得て、
一生懸命働くことの対価を得る喜びを知る。
またそのことをきっかけとして知的障碍者が様々な可能性を選択できる機会を得る。
■品質の高い商品を広めることにより知的障碍者の制作物販売の阻害要因となるネガティブなイメージを払拭する。
■それらのことを通して、知的障碍者と健常者の間に存在する精神的な隙間を解消する。
この実現に向けて、プロジェクトでは発足当初、様々な著名な方のお力を借りながら強大な「商品力」をもった商品を開発、制作支援をしていきます。しかし、最終的には著名な方のお力を借りないでも売れる商品を生み出し、売れる商品を売ることで自立をすることを目標としています。これらのことが実現した時にはソーシャルインクルージョンの実現が見え始めているかも知れません。それを目指してプロジェクトは突き進んでまいります。ご支援ください!